この記事について
料金は、各霊園・寺院・市が公式サイトで公開しているものです。特定の霊園をすすめるものではなく、順位も付けていません。掲載した霊園は、料金表を公開していて内容を確認できたところです。

情報の確認日
2026年10月26日
料金は変わることがあります。契約する前に、必ず霊園に確認してください。

ペットのお骨を霊園に納めるとき、いくらかかるのか。民間のペット霊園8か所と、仙台市の公開している料金表を確認しました。

どこに納めるか(合祀・納骨堂・お墓・手元供養など)をまだ決めていない場合は、先にペットの遺骨はどうする?納骨・手元供養・自宅埋葬・散骨と、決める前に確認することをご覧ください。この記事では、お金のことだけを扱います。

先に結論:合祀は一度きり、納骨堂とお墓は毎年かかる

確認した料金表から分かったことは、次の4つです。

  • 合祀(ほかの子と一緒に納める)は、最初に1回払うだけで、その後の管理料はかからないところがほとんどでした。今回の範囲では1,000円〜24,200円です
  • 個別の納骨堂は、毎年お金がかかります。年5,060円の共有区画から、年82,500円の大きな区画まで幅があります
  • 個別のお墓は、最初に数十万円(区画の使用料と墓石)かかり、そのあと毎年5,000円〜22,000円の管理費がかかります
  • ほかで火葬したお骨を納めると、料金が上がる霊園が多いです。今回確認した中では、差額が5,000円〜16,500円、初年度だけ20,000円上乗せ、といった例がありました

何にお金がかかるのか

料金表で使われている言葉は霊園ごとに違いますが、中身は大きく3つに分かれます。

種類最初にかかるもの毎年かかるもの
合祀・共同墓地埋葬料、永代供養料かからないところがほとんど
個別の納骨堂納骨料や使用料(ない霊園もある)年間使用料、または年間管理料
個別のお墓区画の永代使用料、墓石、文字を彫る費用年間管理費

合祀にしたお骨は、ほかの子のお骨と一緒になるため、あとから取り出せません。今回確認した中でも、円泉寺(埼玉県飯能市)は「合祀致しますので、納骨埋葬儀後お骨はお返しできません」と書いています。

市が運営している納骨堂もある|仙台市の例

数は多くありませんが、市が運営しているペット用の納骨施設があります。

  • 仙台市「愛玩動物納骨堂」(葛岡墓園内):焼骨1体につき3,000円。仙台市民の飼い主が対象です。合葬のため、納骨したあとお骨は返せません。手続きは葛岡墓園管理事務所で行います

反対に、人のための市営霊園にはペットを納められないと書いている市があります。北九州市は市立霊園について「ペットの納骨はお断りしています」と案内しています。お住まいの市に同じような施設があるかは、市の霊園・斎場の担当に確認してください。

また、市によっては、市に火葬を頼むと合同で埋葬されることがあります。たとえば札幌市は、市の合同火葬のあと、お骨を市の施設の敷地に埋葬し、慰霊碑にお参りできるようにしています(札幌市の制度)。

民間のペット霊園の公開料金

料金表を公開している8か所の内容です。表にない項目は、公式サイトに書かれていなかったものです。税込・税別は、各霊園の表記に従っています。

合祀・共同墓地

霊園(所在地)料金毎年の費用
慈妙院動物霊園(愛知県春日井市)合同墓地(永代納骨)1,000円記載なし
愛ペット動物霊園(札幌市)共同墓地 永代供養料 小動物2,000円、中型5,000円なし
河内の里(福岡県北九州市)合碑墓 5,000円(永代供養料を含む)無料
太宰府ペットパーク(福岡県太宰府市)合祀墓 5,500円(この霊園で火葬した場合)、22,000円(ほかで火葬した場合)。立会う場合は納骨作業料3,300円(税込)記載なし
武蔵野ペット霊園(埼玉県毛呂山町)共同墓地 埋葬料5,000円+永代供養料5,000円〜(1体、税込)記載なし
円泉寺(埼玉県飯能市)ペット供養塔 1体1万〜2万円(次の納骨から1万円)なし
てんのうじペット霊園(大阪市・泰聖寺)供養塔合祀埋葬 15,000円〜。ほかで火葬した場合は5,000円追加(税抜)なし
たんぽぽ墓苑(千葉市)共同墓地の埋葬料 18,700円(この墓苑で火葬した場合)、24,200円(ほかで火葬した場合。2体目から16,500円)(税込)記載なし

個別の納骨堂

霊園(所在地)最初の費用毎年の費用
太宰府ペットパーク(福岡県太宰府市)1年目 6,050円〜38,500円(区画の大きさによる)2年目から 5,060円〜38,500円(税込)。一番安い区画は、仕切りがなくほかの子と共有
河内の里(福岡県北九州市)納骨料金 共同供養壇10,000円、個別供養壇20,000円〜40,000円、特別供養壇50,000円〜6,000円(一部10,000円)
愛ペット動物霊園(札幌市)記載なし小動物10,000円、中型13,000円
てんのうじペット霊園(大阪市・泰聖寺)納骨料 15,000円〜10,000円〜(税抜)
慈妙院動物霊園(愛知県春日井市)標準の大きさで3年間30,000円〜(3年分を最初に払う形)
たんぽぽ墓苑(千葉市)永代使用料 88,000円〜220,000円年間使用料13,200円〜38,500円+年間管理費3,300円〜5,500円(税込)
たんぽぽ墓苑(東京都江東区、千葉県習志野市)記載なし年間使用料16,500円〜82,500円(税込)

年間使用料の形は、続けるほど合計が増えます。たとえば年22,000円の区画なら、10年で22万円です。何年くらい預けるつもりかを考えてから選ぶと、比べやすくなります。

個別のお墓

霊園(所在地)最初の費用毎年の費用
河内の里(福岡県北九州市)墓石などで100,000円〜10,000円
武蔵野ペット霊園(埼玉県毛呂山町)永代使用 275,000円〜770,000円(分割払いあり、税込)5,000円
太宰府ペットパーク(福岡県太宰府市)墓地一式 400,000円〜(文字を彫る費用は別、税込)8,800円
たんぽぽ墓苑(千葉市)永代使用料 220,000円〜935,000円+墓石69,300円〜165,000円(税込)8,800円〜22,000円
てんのうじペット霊園(大阪市・泰聖寺)家族と同じお墓の区画 150万円〜(税抜)12,000円〜

お墓の場合は、区画の使用料と墓石が別々になっていることがあります。見積もりでは、墓石と文字を彫る費用まで入った総額を確認してください。

見落としやすい費用

  • ほかで火葬した場合の追加料金:上の表のとおり、霊園で火葬したかどうかで料金が変わるところが多くあります。武蔵野ペット霊園は、ほかで火葬したお骨を持ち込む場合、初年度だけ20,000円がかかると書いています
  • プレートや石の札:てんのうじペット霊園では、金属プレート35,000円〜、石霊標40,000円〜(税抜)です
  • 立会いの作業料:太宰府ペットパーク(合祀墓)は、納骨に立会う場合3,300円です
  • 骨壺:骨壺が大きいと、入れられる区画が限られます。円泉寺は、大きな動物のお骨は一部だけなら納められるとしています
  • 契約の手続き:太宰府ペットパークは、契約に名義人本人の来園と、住所が書かれた身分証が必要です

管理料を払えなくなったとき、霊園がなくなったとき

今回確認した8か所の料金ページには、管理料を払わなくなったときにどうなるかは書かれていませんでした。

期間が終わったあとのことを規約で公開している寺院はあります。たとえば法蔵院の規約は、納骨の期間を過ぎた骨壺は供養碑の中で合祀し、その時期は寺が決めて「施主へ連絡せず執り行う」と定めています。収容できる数を超えた場合は、期間の途中でも合祀するとしています。契約する前に、次のことを聞いておくと安心です。

  1. 契約の期間は何年か。期間が終わったらどうなるか
  2. 管理料を払えなくなったらどうなるか。何年で合祀に移されるか
  3. 霊園がなくなったり移転したりしたら、お骨はどうなるか

3つ目は、条例で決めている市もあります。大阪府の枚方市と堺市の条例は、ペット霊園をやめるときに、納骨されているお骨をほかに移すなど、利用者の気持ちに配慮した対応をとるよう定めています。くわしくはペットの遺骨はどうする?の「廃止するときの焼骨の扱い」で書いています。

費用を抑えたい場合の選び方

お金をかけるほど良い見送りになる、ということはありません。家族が続けられる形を選ぶのがいちばんです。

  • 合祀にする:一度払えば、その後はかからないところがほとんどです。ただし、あとから取り出せません
  • しばらく手元に置いてから決める:お骨をいつまでに納めなければいけない、という決まりはありません。落ち着いてから決めても大丈夫です
  • 一部だけ手元に残し、残りを合祀にする:分骨できるかは、霊園に確認してください
  • まだ火葬前なら、納骨する霊園で火葬する:その霊園で火葬すると、埋葬料が安くなるところが多くあります

まだ火葬前で、火葬の料金も知りたい場合はペット火葬・葬儀の費用相場は?体重別料金と追加費用を解説を、霊園を兼ねた火葬業者を選ぶときの確認事項は後悔しないペット火葬業者の選び方をご覧ください。

よくある質問

合祀にしたお骨は、あとで取り出せますか

できないと考えてください。ほかの子のお骨と一緒になるためです。円泉寺や仙台市の納骨堂も、納めたあとはお骨を返せないと書いています。迷っているなら、個別の納骨堂か手元供養で、いったん保留にする方法もあります。

ほかの業者で火葬したお骨も納められますか

今回確認した霊園の多くは、ほかで火葬したお骨も受け付けています。ただし、料金が上がるところが多くあります。

ペットと一緒に、人のお墓に入れますか

墓地ごとの規則で決まります。てんのうじペット霊園のように家族と同じお墓の区画を用意している霊園もありますが、水戸市の公園墓地のように「ペットの埋葬もできません」としている墓地もあります。くわしくはペットの遺骨はどうする?の「人のお墓に一緒に納められるか」をご覧ください。

「永代供養」なら、ずっと個別に置いてもらえますか

「永代供養」という言葉の中身は、霊園によって違います。合祀のことを指している場合もあります。個別に置いてもらえる期間を、必ず確認してください。

ペット霊園に許可はありますか

人の墓地のような国の許可制度はありません。市区町村によっては、条例で設置に許可や届出を求めています。くわしくはペットの火葬・埋葬に関する法律をご覧ください。

まとめ

  • 合祀は一度払えば終わりのところがほとんど。今回の範囲では1,000円〜24,200円
  • 個別の納骨堂は毎年かかる。続ける年数で合計が大きく変わる
  • 個別のお墓は、最初に数十万円と、毎年の管理費
  • ほかで火葬したお骨は、料金が上がる霊園が多い
  • 管理料を払えなくなったとき、霊園がなくなったときの扱いは、料金ページには書かれていない。契約前に聞く

参考資料